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IHI播磨病院のご案内 (理事長・病院長ごあいさつ)
理事長・病院長挨拶
令和4年4月吉日
理事長 ・ 病院長 西川梅雄

 皆さんこんにちは。昨年4月1日付で医療法人IHI播磨病院理事長を拝命しました西川梅雄です。

今年は2月4日〜20日の17日間、第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)が開催されました。 国家ぐるみのドーピングをしたロシアがロシアオリンピック委員会ROCから個人として参加したり、ドーピングしていた(させられていた?)ロシア人某選手が失格にならず出場していました。 一方で、スキージャンプの有力選手が「スーツ規定」違反を、通常と違う検査法で指摘されて、失格させられた等々何かと「もやもや」感の残る大会でした。
 そんな中でわが国の選手は「結果、金3個、銀6個、銅9個の計18個と冬季大会で過去最高のメダルを獲得(日本オリンピック委員会ホームページより)」しました。 よく頑張り、結果を出したことは素晴らしいことだと思います。

 2月24日にはなんとロシアがウクライナに軍事侵攻(侵略)をはじめました。 国際平和を守るべき国際連合安全保障理事会の常任理事国自体が、宣戦布告もせず隣国を蹂躙(じゅうりん)しています。
 そもそも古代ギリシャの時代から、オリンピック期間中は「停戦」していました。 近代になってオリンピック・パラリンピック期間中は紛争地域でも「停戦」することが国際的常識になっています。 そんな中で、ロシア軍は原子力発電所を砲撃したり、「人道回廊」と称してほとんどがロシアの国内へ向かう道を示したりしています。 おそらくウクライナ人を「人質」にするためでしょう。これでは「非人道回廊」です。 いずれにせよとんでもない暴虐非道を続けています。 わが国はこれに対して経済制裁はある程度協力していますが、政治家や評論家と称する人たちが他人事のように「遺憾の意」や「断じて許される行為ではありません」というだけです。 情けないことです。

 ところでわれわれ医療者が今戦うべきは新型コロナウイルスです。
 新型コロナウイルスオミクロン株が予想より感染力が強く、わが国では1月上旬から感染者が増え続け、2月5日には1日で10万5千人以上の感染者が出てしまいました。 その後減少に転じていますが、従来株のように急激に収束することなく、「高止まり」している感じです。 第6波の初期は感染者が増える一方で重症者や死亡者は少なかったのですが、2月に入って徐々に高齢者に感染が広がりました。 特に2月後半からは1日当たりの死者数が200人以上の日も複数ありました。 3月22日に「まん延防止等重点措置」が全国で解除されました。 新規感染者数は緩やかに減少してきましたが、3月末には増加に転じた地域もあります。
 新型コロナウイルス感染症に対抗するには今のところワクチンが最も有効です。 相生市では約10か所の医療機関の協力もあり、すでに50歳以上の90%、12歳以上の80%に2回のワクチン接種が完了しています。 1月から一般住民への3回目の接種が始まりました。 3月末で65歳以上の高齢者の87%に3回目接種が終了しています。 問診をしていると新型コロナウイルスに感染した方も時々おられます。 2回接種されているので軽症で済んでいるようです。
 さらに3月第2週から5〜11歳(以下小児)にワクチン接種を広げています。小学校、幼稚園、保育所などで感染が広がり、新型コロナ感染者全体に対する小児の割合が増えているからです。 新型コロナ感染症による小児の重症化はほとんどないと言われていますが、米国では昨年末ですでに数百人の小児が死亡しています。
 米国では昨年11〜12月に870万回以上小児に接種され、アナフィラキシーショックの報告はありません。 ちなみに相生市の小児は約1600名です。
 小児の2回接種後7日以降の発症予防効果や感染しても重症化が防げることが分かっています。
 ワクチン接種後の副反応としては、局所の痛みや疲れた感じ(50%以上)、38度以上の発熱(2〜7%)などです。 注射した日や翌日以降に症状が出ることが多いということです。 また心筋炎が米国で11例報告されていますが全員回復しています。 なお小児ではこれらの副反応は、16〜25歳の人と比べて出現頻度は低いということです。 (以上厚生労働省ホームページ「5歳から11歳のお子様と保護者の方へ、新型コロナワクチン接種についてのお知らせ」2022年2月10日版、日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会ホームページ、米国心臓学会Health Day Newsなどを参照、引用)

 いずれにせよワクチン接種3回受けても、三密を避ける、黙食、マスク着用、うがい、手洗い、手指消毒など感染予防対策を今後も続けて下さい。

 相生市を中心とする西播磨地域の方々のご健康とご多幸と益々のご発展を衷心より祈念申し上げます。
合掌。



3月中旬(3月12日)撮影。病院の片隅に咲く開設百周年記念植樹の「しだれ梅」。例年2月に満開になるが今年は咲くのが遅かった。


4月3日撮影。龍野城と桜。中央右に隅櫓(すみやぐら)、左に本丸御殿の屋根が見える。


理事長・病院長
西川 梅雄



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